2010年12月30日木曜日

【5軒目】手作りのパンとミネストローネ。

あと2日で今年も終わり。




最近は商店街を通ると、顔見知りの方に挨拶することが増えてきました。

先日は、この訪問企画で顔なじみになった方からお菓子をいただいたり。




5軒目の訪問は、洋食料理を専門にした【レストラン マコト】さんです。
以前から、外観をながめながら、中に入ってみたいな、と思っていたお店です。



正面からパシャリ





シェフのヨシダさんは、一見寡黙そうに見えます。
そして真剣に料理する姿は、みとれてしまいます。
私もあんなにふうに料理ができたらなー。



この日は、貸切で行われる宴会の準備をしていました。
カウンター越しに、慣れた手つきで料理するヨシダさんにお話しを伺いました。








このお店はヨシダさんで3代目。
祖父が70年前に上野でレストランをかまえたのが、始まりだそうです。



ヨシダさんは12年間の修業をしたのちに、お店を継ぎました。


高校生の時に生死をさまようバイク事故で、両親に迷惑をかけたことがきっかけで、
このお店を継ぐくとを決意。



修業では、上の人たちの技をみて、こうすればいいのか!と興奮したそう。


「新しい技が身に付いたり、アイディアが生まれることで、おいしい料理につながる。」

おいしい料理をつくる、熱い姿勢が伝わってきました。




現在、月に一回お店で料理教室が行われていたり、
「四季の宴」と題して春夏秋冬4回、常連さんを招待するなど、
おもしろいイベントが開催されています。




最後に温かいミネストローネと焼きたての手作りパンをごちそうになりました。
豆や玉ねぎ、にんじん、たくさんの具入りです。



焼きたてのパン

ふぅ、と顔がにんまり。  あたたかい。




一人で食べに来るのも、宴会のように大人数でも、
温かい時間が過ごせる、そんな場所でした。


今度は友達を連れていこっと♪

2010年12月29日水曜日

【3・4軒目】次も、次も、つづくこと

クリスマスが過ぎ去り、まちは一気にお正月モード。

商店街もクリスマスが一段落して、
でも次は年越しに向けて、人々が行き交っています。



さて、3、4軒目の訪問をしてきました。
この日はまだクリスマス前。



 クリスマスソングが流れる中、
3軒目【バッグのフレンド】さんを訪問。
お店の正面からパシャリ



ご主人と奥さんのふたりで経営しているのだそう。
約60年前にお店をかまえ、56年前に結婚してから、
ずっとおふたりでお店を出しているのです。


今回は笑顔のかわいい元気な奥さんとお話をしました。





「いまどきの若い人たちの使うようなバッグはないけど、
年配の方向けにカバンを売っているのよ。」と説明してくださる時も 笑顔 。


お話を聞きながら印象に残ったのは、
奥さんの元気の源は 家族 にあるのだと話してくださったこと。




私と同い年くらいのお孫さんもいるそうです。
正月はみんながここに集まって過ごすこと、
孫が遊びに来てくれることが頑張る気力。



そう話しながら、
なるほどこんなに素敵な笑顔になるわけだ、と納得。




それでも後を継ぐ人がいないのが問題、と。


子どもたちには「お互いがお互いを認めていきたい」から好きなこと、
自分で決めたことをやっていてほしいのだそうです。




それでも最後に
「お店なくなるのいやだもん」とお茶目に、これからもご主人と頑張っていくことを話してくださいました。







商店街の後継ぎの問題はここだけの話ではなく、ほかのお店でも、ほかの地域でも問題になっているのをニュースで聞きます。
実際、訪問をしていて後継ぎがいないお店は結構あるようです。

どの地域でも、いままであった商店街がどんどんとお店を閉めてしまうのは寂しいことです。


「地域の活性化」

今まで何回も聞いている言葉、

今の私にとってこの言葉が身近に感じ、そうなってほしいと強く願うのです。




*4軒目は都合により、ブログには載せません。

2010年12月19日日曜日

【おもいでの2軒目】山、海、太陽といったら・・・

ゆっくりマイペースに2軒目の訪問です。


訪問先は、私が9カ月ほど前まで働いていた場所、【モスバーガー弘明寺店】。





 店長は9カ月前と変わらず、忙しいながらも、私がお話したいことを伝えると、
喜んで引き受けてくれました。

久しぶりに入る事務所にジーン。


●「どんな想いでこのお店を経営していますか」
「食を通じて出逢うすべての人に感謝と幸せを届ける」という理念でやっている。
それで俺はこのお店を、商店街になくてはならないお店にしていきたい。

誰それ関係なくいろんな方から愛されるお店にしていきたい。
その反応が売り上げとして、お客様満足度としてあらわれてくるんだと思う。


と、言いながら、掲示板には神奈川県モスバーガーのランキングの紙を見せてくれました。



前年度比 神奈川県 第3位!!


前のバイト先ながらうれしくなります。




働いていたころ、店長と互いに考えていることを言い合った思い出が印象的です。

私はこう考える、と自分の働く価値観を、
まだちゃんと働いたことのない未熟者なのに店長に伝えたのです。
今思うと、なんと生意気な。


その成り行きはあやふやですが、
なぜか自分の思っていることを伝えたくて感情的になりながら、
それでも、店長は真剣に聞いてくれて、
そして最後は「こんな語るとは思わなかった」と笑いながら話しました。


働くということ、
そしてそこで人に喜びを届けることの楽しさを始めて知った場所なんだと思います。

店内はクリスマスの雰囲気



最後にこの質問。
●「この仕事をやていてうれしいことは」
お客さんにおいしい!と言ってもらえること。
あと、こうやって働いてた人が卒業しても来てくれること。

と満面の笑み。


事務所にはモスを辞めた人からの手紙や就職先の名刺なんかが貼ってあります。
結婚して赤ちゃんを連れてきてくれる人もいるそう。

お客さんだけでなくここで働く人、商店街の人も含めて、
“たまたま”の出会いを大切にしている。
店長からは今も、そんな姿勢が伝わってきました。

2010年12月14日火曜日

【やっとスタート1軒目】65年の歴史とともに歩む

いよいよ訪問がスタートしました。
少し出だしがのんびりしましたが、これから行けるだけの商店をまわっていこうと思います。




記念すべき1軒目の訪問先は【白馬堂】です。


ふらっと立ち寄ると、電気ストーブの前で椅子をおいて、
ほがらかな笑顔でご主人のミズノさんが迎えてくださいました。

白馬堂は弘明寺商店街の真ん中あたりに、化粧品・洋品・カバン店として3軒だしています。
ちょうど戦争の終わった65年前の昭和20年からここでお店をかまえているそうです。



白馬堂の前からパシャリ



●「どんな想いでこのお店を経営していますか」
一言でいうと「お客さんの役に立つ」お店であるように。
置いてあるものは決して売れるものではなくて、例えば1年にい1回売れるようなものも置いてある。わざわざ遠くから買いにきてくれる人もいるんだ。
大型スーパーでは売っていないけど、ここには売ってると買い求めてくる人がいるから、
採算が合わないけど売っている。
商売じゃなくてボランティアだね。


と、笑いながらお話してくださいました。
確かに売っているものは、年配の方向けの普通の化粧品店では置いていないものが多くあります。
それでも、65年の間でもうけた分、今は恩返しで、お互いさま。
とおっしゃっていたのが印象的です。



●「商店街のよいところは?」
ここに来る人は買い物目的だけじゃなくて、話に来るだけの人もいる。
だからこうやって椅子が置いてあるんだよ。
ただものを買うだけでは5分もしないで終わってしまうけど、
30分とか1時間話していく人もいる。

毎日人をみていると、あれ最近この人みなくなったけど、大丈夫かなって思うんだ。
地域を見守っている感じだな。

例えば化粧ひとつにしても、化粧をしている年配の方はほんと元気だよ。
だからいつも化粧をしていた人がしなくなると心配になるね。


と、化粧品店らしい長寿の秘訣も教えてくださいました。



戦後からずっとあるお店は今ではもう少ないそう。
65年の歴史と一緒にここを見守っている。
そんなおおらかな雰囲気が店内からも、ミズノさんからも感じるお店でした。

2010年12月11日土曜日

【チャレンジ記録2】あいさつの力

ここ最近は、商店街へ訪問した時に、どこのだれがどんな目的できたのか
一目でわかるように、自己紹介カードを作りました。


カード作成




お店は今クリスマス、年末で大繁盛。


そこでまずは、何軒かのお店にお邪魔して、
カードを渡しながら、自己紹介をして、
お時間のあるときをうかがっています。



地域の人とゆっくり話す機会が今までにあまりなかったので、一回一回が新鮮です。


あるお店では、私の名前を出すと訪問しやすいよ、
と言ってお知り合いのお店を教えてくださったり、

また、昨日は挨拶をしにいったお店で、地域の活性化に対する思いを話してくださいました。
(次週またお尋ねする予定なので、その時詳しく聞こうと思います。)




このチャレンジを始める前まで、普通に通っていた商店街、

今は、この店はこの人がご主人さんかな?
ここにはたらく人たちは威勢のいい声だな、
この時間帯は忙しそう!と日々発見です。


1軒1回の訪問を考えていたけれど、そんな短時間では足りなさそうです。

日々通りながらふらっと立ち寄って顔を出していきたい!
それが私のやりたいことなのだと思います。




今日は学校に行く途中、昨日お邪魔したお店のご主人さんと目が合い、
こんにちは、とあいさつを交わしました。


些細なことですが、心がほっこりした瞬間でした。

2010年12月5日日曜日

【チャレンジ記録1】商店街組合の事務所へ

昨日、今日と帰り道に商店街の事務所におじゃまして、
私のチャレンジの概要を説明してきました。


許可をもらうといった大それたことではないのですが、念には念を入れて・・・。



担当の方はとても親切に、商店街のこと、訪問に対するアドバイスを真剣にしてくださいました。


想像していたより、訪問するのは難しいことだと感じました。




この時期、商店街はとっても賑わっています。
ボーナス、クリスマス、お歳暮、、、、
多分、1年間でもっとも忙しい時期のひとつでしょう。
お客さんの接客でいっぱいいっぱいです。




ちょうど用があって事務所にきていた、和菓子屋の社長さんも話に加わって、
今の時期は難しいね―と。
そういいながら、訪問第一号になってくれるとおしゃってくれました。




そんなこんなで12月は、
顔見知りになる月間、商店街観察月間にしようか、
と考えながら、帰り道、
事務所であった社長さんの経営する和菓子屋さんで
おしるこを買って帰りました。


おしるこはどこか懐かしく、体がぽかぽかしました。

2010年12月3日金曜日

チャレンジへの想い

今日は、12月1日から始まった、ジャストギビングのチャレンジの紹介をします。


私のチャレンジは「自分の住む地域にある商店街70店舗を訪問!」です。


http://justgiving.jp/c/936

「自分の住む地域のこと知っていますか?」
そんな問いかけからこのチャレンジは始まりました。


私は大学で現在、看護学を学び、地域看護の分野に興味があります。


地域看護の分野を簡単に説明すると、
高齢者や障害者、妊婦さん、乳幼児を含め地域に暮らす人たちの
健康状況を把握して、ニーズや課題を明確化させて健康の維持向上を図る分野です。

例えば同じような年齢・性別のコミュニティを比較したときに、
地域に暮らす人たちのつながりが強ければ強いほど,
健康であるとのデータもあるように、地域のつながりは健康面でも大切です。


今は地域医療の重要性などと聞く機会も多いと思います。



そんなことを授業で学習しながら、「自分の地域のことを知っていますか」と問われたときに
言葉につまりました。

私のまちの商店街は、地域の自慢の商店街であり、歴史もあります。
大学のために3年前ここに引っ越してきましたが、毎日通るものの、
たまに買い物をするだけで、一軒一軒時間をかけて見たことはありません。

そこで商店街の訪問をしたいとこのチャレンジを決意しました。


商店街の方々がお忙しい中、訪問をするのは大変なことですが、
ご迷惑をかけぬよう、地域交流の一歩につなげていきたいです。


そしてその様子をここで紹介していきたいと考えています。